仙台管区気象台が4月11日、仙台の桜(ソメイヨシノ)の満開を宣言した。
平年より5日、昨年より4日早い観測で、「気温が高く日照が出ていたことで早まったと考えられる」と同気象台担当者。ちょうど週末に当たることから、仙台市内の桜の名所では花見客のにぎわいがピークを迎える。
西公園(仙台市青葉区桜ヶ岡公園)では今月4日から、毎年恒例の「櫻岡花見」と題した花見広場を用意。15の屋台が出店し、テーブル、椅子、桟敷席などを設け、夜間にはライトアップも行う。昨年は期間中延べ4万弱が来場した。
ヨシノザクラを中心にシダレザクラなど約200本の桜を楽しめる同園。現在の開花状況は「広瀬川の川風が入るため市内よりは遅めで八分咲き程度。今年は木によって大分開花状況が違うので、まだあまり咲いてないものは五分咲き程度。ヤマザクラはつぼみ状態」(西公園花見協賛会担当者)。
日中にはカップルや学生、近隣に住む家族連れが訪れ、夜の宴会に向けて場所取りをする人も。市中心部から近いこともあり、夜になると仕事帰りの会社員グループが頬を桜色に染めて盛り上がる様子や、カップルが散歩がてら夜桜を楽しむ姿が見られる。
「昼間はピクニック気分で、夜はライトアップされた桜の下で花見を楽しんでいただければ」と同協賛会担当者。「夜間はまだ冷えるので、しっかり防寒対策してお越しいただければ」と呼び掛ける。
開催期間は今月29日までを予定。ライトアップは日没~22時(金曜は23時まで)。桟敷席の利用時間は12時~22時で、料金は、事前予約=1人1,500円(平日12時~16時は1,000円)、当日=同2,000円。最長4時間まで。
そのほか、榴岡公園(宮城野区五輪1)ではソメイヨシノや八重ベニシダレなど約370本、三神峯公園(太白区三神峯1)では約50種類・約750本の桜が市民の目を楽しませている。
同気象台の予報では、12日・13日とも天気は晴れ。