学ぶ・知る

仙台・藤崎で「東寺お砂踏み」-1日で四国八十八カ所巡りを

「世界遺産・東寺お砂踏み」会場の様子。過去に2回お砂踏みをして、その度に願いがかなったという来場者も

「世界遺産・東寺お砂踏み」会場の様子。過去に2回お砂踏みをして、その度に願いがかなったという来場者も

  • 0

  •  

 仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)本館7階催事場で現在、「世界遺産・東寺お砂踏み~四国八十八ケ所めぐり~」が開かれている。

四国八十八カ所の本尊が描かれた掛け軸とお砂

[広告]

 東寺は桓武天皇の平安京遷都の際、都を鎮護する官立寺院として建立され、823年に弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として現在に至る。食堂(じきどう)では空海の月命日である毎月21日に「お砂踏み」を開き、全国から多くの人々が参拝に訪れている。

 「東寺お砂踏み」が京都府外で開催されるのは今回が初めて。「東寺さまの『被災地宮城に祈りの場所と時間を提供したい』との思いを受け開催の運びとなった」と同実行委員会担当者。収益の一部は被災地の寺社仏閣の再建費用として寄付する予定。

 四国八十八カ所の本尊が描かれた掛け軸を礼拝し、各札所の「お砂」を踏むことによって全行程約1300キロ、歩いて回ると約2カ月かかるとされる八十八カ所巡礼がその場で体験できるのが特徴。実際にお遍路を巡ったのと同じ御利益が得られるといわれている。

 年配女性を中心に夫婦や親子連れなどが来場。「震災で亡くなった親友の『お遍路がしたい』という夢を代わりにかなえられれば」と思い来たという女性もいた。「この催事には、祈りをささげる時間の中で心の整理をして、新たな気持ちで未来へ踏み出してほしいという願いが込められている。皆さまの心の復興のお役に立てれば」と同実行委員会委員長でユーメディア(若林区土樋)社長の今野敦之さん。

 開催時間は10時~19時(入場は閉場1時間前まで、最終日は15時最終入場)。日付・時間帯指定の4部制で、1部=10時~12時、2部=12時~14時、3部=14時~16時、4部=16時~18時。入場料は、前売り=1,500円、当日=1,800円(中学生以下無料)。4月8日まで。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース