塩竈市生涯学習センター「ふれあいエスプ塩竈」（塩竈市、TEL 022-367-2010）アートギャラリー・ミーティングルームで3月4日、「ソラミミ 弥次喜多道中 しおがま編『しりあがり寿×安齋肇』原画展」が始まった。主催は長井勝一漫画美術館（同）。

復興をテーマにした作品も

　塩竈市出身で月刊漫画「ガロ」の初代編集長を務めた長井勝一さんの功績をたたえ、同施設内に1998年11月開設された長井勝一漫画美術館。長井さんや同誌ゆかりの作家による原画展・トークショー・講演会などを主催事業として毎年実施している。

　15回目となる今回の企画は、エッセーや映像、アートなどの分野でも活躍する漫画家・しりあがり寿さんと、イラストレーターやアートディレクター、「ソラミミスト」などとして活動する安齋肇さんの原画展。

　2人が手掛けた原画やイラストなど計40点を展示。関連書籍紹介コーナーや、壁に貼られた白い布に「好きな食べ物」「ペット」「夢」「ヘンなヒト」の4つの「お題」にちなんだ絵を自由に描き込める来場者参加型「お絵描きしませんかコーナー」も用意する。

　9日には、しりあがりさんと安齋さんによるトークショーを開催（定員に達し受け付けは終了）。当日はグッズ販売ブースも用意し、商品購入者（一部商品を除く）を対象にサイン会も予定。

　「原画だけでなくさまざまな作品を展示しているので、2人のファンの方はもちろん、幅広い方々に楽しんでもらえれば」と同展担当者。「戦後の漫画史を語る上で欠かすことのできない長井さんや、長井さんが貢献された漫画文化について知っていただくきっかけになれば」と期待を寄せる。

　開館時間は10時～18時（土曜・日曜は17時まで）。入場無料。今月16日まで（10日は休館）。