宮城県内4エリアで10月28日、「宮城県×リアル宝探し」の第2弾「三日月探偵団とサン・ファン・バウティスタの軌跡」が始まった。
地図に示された暗号を解き、各地を実際に歩いて「宝の在りか」を探し出す参加型イベント「リアル宝探しゲーム」。昨年は国内外83地域で行われ、延べ80万人以上が参加。宮城では1~3月に県南4エリアを対象に初開催され、7000人以上が参加した。
今回は慶長遣欧使節出帆400周年を記念して、支倉常長や使節船「サン・ファン・バウティスタ」をテーマに、仙台市・石巻市・川崎町・大郷町の4エリアで展開。「慶長遣欧使節のPR、観光面で風評の影響が大きい沿岸部と内陸部の周遊・交流人口の拡大、県内観光客の回復など観光振興を目指す」(県観光連盟担当者)。
支倉常長がヨーロッパから持ち帰った宝を探し出すという設定。各エリアの「宝の地図」に記された3つの暗号を解読して3つの宝を見つけ出し、それぞれに書かれたキーワードを報告することでクリア。探索には観光マップが役立つほか、道の駅や飲食店・土産物店でヒントが得られることも。発見報告者には「発見者カード」を進呈し、抽選で県内の宿泊施設利用券や特産品なども当たる。
「支倉常長は偉大な人物だが、歴史の表舞台になかなか登場することがない」と同担当者。「慶長遣欧使節出帆400年という節目の機会に、支倉常長ゆかりの地を実際に巡ってもらい、支倉常長という人物や地域の歴史・文化などをより知ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。
参加無料。1エリアだけの参加も可能で、「宝の地図」は各エリアの市役所・町役場・観光案内所などで配布する。12月27日まで。