八木山動物公園(仙台市太白区八木山本町1)が1月2日、3日の両日、営業を行った。正月三が日の営業は1965年の開園以来初。
同園では昨年、来園者にアンケートを実施。その中で三が日の営業を望む回答が多く寄せられ、以前から年始の予定を確認する問い合わせも多かったことなどから、臨時の開園を決定した。
2日は2007年の干支であるイノシシに来場者が餌のサツマイモを渡す「イノシシにお年玉」のイベントが行われたほか、サルやカバへの餌やり体験、イグアナとの記念撮影、カレンダーの配布などを実施。園内ではつきたての餅や甘酒もふるまわれ、多くの家族連れが正月らしい雰囲気の中で動物との触れ合いを楽しんでいた。
東京都武蔵野市からの帰省中に3人の子供と一緒に来園した女性は「里帰りして数日経つと子どもたちは退屈してしまうもの。親子で楽しめる動物園が開園していてくれてうれしい」と話していた。子どもたちも普段体験できないイノシシへの餌やりに興奮していた様子。
同園飼育課の小野寺順也さんは「晴天に恵まれたこともあり、客足は平常の土日以上。正月の開園を望む声に応えられてうれしい」。来年の開園は「まだ検討中」(小野寺さん)だという。