格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは4月12日、仙台空港(名取市)と関西国際空港を結ぶ新路線・仙台-関西線の運航を始めた。同社を含めたLCCの東北就航は今回が初めて。
関西国際空港を拠点として昨年3月に就航した同社の6番目の国内路線となる仙台-関西線。1日2往復(4便)運航し、9月1日から1日3往復(6便)に増便する。スケジュールは、関西出発=7時25分・18時55分、仙台出発=9時15分・20時45分。
就航初日、仙台空港で記念式典が開かれた。同社の井上慎一CEO、国土交通省東京航空局の土屋隆仙台空港長、仙台市の伊藤敬幹副市長、仙台空港ビルの伊藤克彦社長らが出席。宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」と仙台空港アクセス鉄道キャラクター「サッとくん」も駆け付け、東北初就航を祝った。
式典で井上CEOは「念願だった東北の玄関口・仙台への就航を迎えることができ、本当にうれしい」とあいさつ。「東日本大震災を機に、(東北から)大阪府下でやむを得ず暮らしている方が約300世帯いらっしゃると聞いている。関西全域では、さらに多くの方がつらい生活をされているとお察しし、そうした皆さまに気軽にふるさとにお戻りいただくのも私どもの使命の一つ」と話した。
土屋空港長は「仙台空港の旅客数は震災前の旅客数に戻りつつある。将来的には過去のピーク時の2倍、600万人を目標に向かって取り組んでいる。今回の就航が起爆剤となり、仙台空港のさらなる活性化、地域経済や東北全体の活性化につながれば」と期待を寄せた。
運賃は片道4,390円~1万8,890円。13日~20日は、就航を記念して2,880円で販売する。対象搭乗期間は5月8日~7月4日。