造幣局(大阪市北区)は3月14日、宮城県の記念貨幣「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット(宮城県)」の販売受け付けを始めた。
財務省が2007年の地方自治法施行60周年を記念し企画した同貨幣。「新たな地方自治の時代における地域活性化」の願いを込め、47都道府県それぞれの地域を代表する風物やイベントなどをあしらっているのが特徴。2008年から千円銀貨幣と500円バイカラー・クラッド貨幣を順次発行している。
今回販売を始めたのは宮城県の千円記念銀貨幣。純銀製で、直径4センチ、重さ31.1グラム。表面には、伊達政宗公と慶長遣欧使節船「サン・ファン・バウティスタ号」をデザイン。表面に光沢を持たせ、模様を鮮明に浮き出させた「プルーフ仕上げ」で彩色を施している。裏面はシリーズ共通で、日本の四季の自然美を表す雪月花を環状に循環するよう配置することで「地方公共団体の行政・経済・文化などが好循環により健全に発展することを表現した」(造幣局)。
販売するのは、記念貨幣をプラスチックケースに収めた「Aセット」(6,000円)、Aセットに「ふるさと切手『地方自治法施行60周年記念シリーズ 宮城県』」を合わせた「Bセット」(7,800円)、Aセットを特製ケースに入れた「Cセット」(7,400円)の3種類(価格は全て送料込み)。販売数量は計10万セット。
通信販売のみで、はがきによる申し込みとなる。受け付けは4月3日までで、発送は5月下旬ごろを予定。販売数量を上回る申し込みがあった場合は抽選となり、宮城県内からの当選確率を県外申込者の2倍にする予定。今年7月には「仙台七夕まつり」をデザインした「500円バイカラー・クラッド貨幣」の販売も予定する。