仙台市青葉区の東一市場に5月1日、居酒屋チェーン「炭焼き 炙(あぶ)りと うまいもん くふ楽」仙台一番町店(仙台市青葉区一番町4、TEL 022-395-5450)がオープンした。
千葉・東京を中心に飲食店を展開する「KUURAKU GROUP」(千葉県千葉市)が運営する同店。店長の水戸哲郎さんは2007年から同社に勤務し独立を目指していたが、東日本大震災で名取市閖上(ゆりあげ)の実家が被災。父親が犠牲となり、残された家族のために地元へ戻ろうと考えていたところ、同社の福原裕一社長が仙台への出店と水戸さんに店を任せることを決断した。
店舗面積は、1階=4.5坪、2階=4坪で、席数は30席。1階のカウンター席は「1人でも店員との会話を楽しみながら気軽にくつろいでいただける空間」(同社広報担当者)、2階のテーブル席は「間接照明を使った雰囲気ある空間」(同)に、それぞれ仕上げた。
フードメニューは、備長炭で焼き上げる鶏・豚・牛・野菜の串焼き(94円~)をはじめ、サラダ・おつまみ・揚げ物・ご飯もの・デザートなど55種類を用意。中でも「みちのく森林鶏の白レバー」(504円)、「さつま知覧鶏の炙り」(924円)、「鮪のホホ肉の炭焼炙り」(609円)などが「おすすめ」だという。ドリンクは、ビール・サワー・ハイボール・日本酒・焼酎・泡盛・果実酒など約50種類。日本酒は「浦霞」(609円)、「日高見」「綿屋」(以上661円)など宮城の地酒をそろえる。
客単価は3,500円。メーンターゲットは20代後半~40代後半の男性と「国分町の繁華街で働く方たち」。「震災から1年が過ぎ、地元・宮城に居酒屋を出店させていただくことができた。多くの方に支えられて今があることに感謝している」と水戸さん。「仙台で居酒屋、焼き鳥と言えば『くふ楽』と言っていただけるような有名店にしたい。近隣店舗の方々と東一市場を盛り上げていければ」と意気込む。
営業時間は19時~翌4時。