仙台の初夏を彩る伝統の祭り「仙台・青葉まつり」が5月19日・20日、2年ぶりに開催される。
昨年、東日本大震災の影響で中止となった同祭。今年は「伊達の気概を発信し、感動と再生へ心ひとつに!」をテーマに、復興・再生へ向けて「さらなる地域の活力を作り出す祭り」として実施する。
19日「宵まつり」では、勾当台公園・定禅寺通・一番町商店街・仙台駅前などで、121祭連(まづら)・3348人による「仙臺すずめ踊り」を披露。踊りの経験のない市民や子どもたちも気軽に参加できるように、個人でも参加できる「元気発信祭雀連(まじゃらいん)」、小中学生対象の「すずめっ子1000人祭連」を初めて実施。フィナーレでは「復興祈願山鉾(やまぼこ)」の夜間巡行も行う。
20日「本まつり」の見どころは「時代絵巻巡行」。11基の山鉾巡行や青葉神社のみこし渡御、すずめ踊りの大流し、勇壮な武者に扮(ふん)した市民らの「武者行列」に、今年初めて「政宗公本陣」「支倉常長遣欧使節団」を加え、総勢3800人が東二番丁通から定禅寺通を練り歩く。「五葉山火縄銃鉄砲隊」「仙台消防はしご乗り隊」による技の披露も。
奥山恵美子仙台市長は「昨年は関係する皆さまも大変残念な思いをされたとうかがっている。復興元年の今年は、皆さまの熱い思いと、昨年発揮することができなかったエネルギーを存分に表現していただき、仙台の元気を内外に向けて強く発信するイベントになることを期待している」とコメント。「仙台の爽やかな初夏の息吹を感じながら、祭りの感動と一体感を共有していただければ」と市民の参加を呼び掛ける。
開催時間は、19日=10時~21時、20日=9時30分~18時。