7月28日~29日の週末、仙台市の中心市街地が夏祭りでにぎわった。
青葉区中央のアーケード商店街・クリスロードでは28日、「福の神・仙臺四郎」を祭る寺として知られる「三瀧山不動院」の例祭、「三瀧山不動院奉納夏祭り」が開催。神輿が商店街を練り歩き、買い物客らを楽しませた。
同一番町の勾当台公園で行われたのは、東北放送の夏の恒例イベント「TBC夏まつり」。同局のアナウンサーやパーソナリティーと触れ合うコーナーや公開番組収録のほか、ゲストアーティストによる野外ライブ、お笑い芸人のステージなどで約5万人の観衆をわかせた。
仙台駅東口の宮城野通り一帯では28日、「夏まつり 仙台すずめ踊り」が行われた。同祭は、藩政時代に由来し、「仙台・青葉まつり」などで披露される「すずめ踊り」の発祥400年を記念して2003年に初めて開催された。5年目を迎えた今年は、45組の祭連(まづら=仙台すずめ踊りを踊る団体・グループの総称)が参加。好天にも恵まれ、去年を6,000人ほど上回る約52,000人の見物客が集まった。
「暑さで大人の踊り手は少し疲れていた様子だったが、子どもたちは最後まで元気に踊ってくれた」と同実行委員会担当者。「今年は新たに小学生のグループや在仙の阿波踊り連も参加し、それぞれ盛大な拍手を浴びていて好評だった」と話し、「来年は前夜祭も検討するなど、新しい試みを増やしていきたい」と意欲を見せた。
28日の夜には西公園で「御譜代町夏の夜祭り 西公園ナイトマーケット」が開催。フリーマーケットや巨大ビアガーデン、浴衣コンテストなどが行われ、家族連れを中心に大勢の参加者でにぎわった。
仙台では8月6日~8日の3日間、東北三大祭りの一つ、「仙台七夕まつり」が開催される。前夜の「仙台七夕花火祭」や関連行事も市内各所で行われ、200万人を超える人出が予想されている。