仙台市内で10月6日~8日に開催される「仙台クラシックフェスティバル」、通称「せんくら」のチケット販売が6月29日から開始された。
同イベントは仙台市青年文化センター(仙台市青葉区旭ヶ丘3)ほか市内の4施設9会場で3日間にわたり、国内外の著名アーティストが101のコンサートを開催するもの。全プログラムとも1公演45分で、チケット料金は一律1,000円。「聴き覚えのある曲」を中心としたプログラム構成で、家族連れやクラシック初心者でも気軽に楽しめるのが特徴。トークショーやワークショップなど無料の公演も用意する。
初開催となった昨年はのべ約30,000人が来場。有料の93公演中、59公演がチケット完売となるなど好評で、当初1回限りの予定だったフェスティバルが継続的な開催へと変更された。同プロデューサーの平井洋さんは、継続するにあたって「せんくらの根本的な趣旨である『すべてをお客様の目線から』ということ」を大事にしたと話し、「提供者側がテーマを決めてプログラム上で筋が通っていることを優先したりするのではなく、お客様の本音に沿ったものにしたい」としている。
今年の主な出演者は藤原真理さん、前橋汀子さん、福田進一さん、及川浩治さん、中川賢一さん、花房晴美さん、仲道郁代さん、米良美一さん、森麻季さんなど。詩人の谷川俊太郎さんや、落語家の立川志らくさん、ジャズピアニストの山下洋輔さんなど、「他ジャンルとクラシック音楽のクロスオーバー」も新たな試みとしてプログラムに加えられた。仙台フィルハーモニー管弦楽団や「仙台国際音楽コンクール」の優勝者らによる演奏など、地元開催ならではの公演も。
発売初日からチケットの売れ行きは順調で、7月4日現在で16公演が完売。事務局の高橋泰祐さんは「前回を上回る勢いは予想以上で、正直驚いている。今年も秋の仙台を彩るにぎやかな『お祭り』として大いに盛り上がりそうだ。チケットの購入はぜひお早めに」と話している。