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仙台の公園で秋恒例「鍋まつり」-12市町村「自慢の鍋」を100円・200円で

秋の恒例イベントとなった「仙臺鍋まつり」。写真は利府町の「かき鍋」

秋の恒例イベントとなった「仙臺鍋まつり」。写真は利府町の「かき鍋」

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 仙台市青葉区の勾当台公園市民広場で11月8日・9日、宮城県の「自慢の鍋料理」を一堂に集めた「仙臺(だい)鍋まつり」が開かれる。

13種類の具材を使用した富谷町の「十三夜吟醸鍋」

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 2007年の初開催から毎年多くの市民や観光客などでにぎわいを見せる同イベント。沿岸部の市町村も参加し、今年は東日本大震災の影響で開催が危ぶまれたが各市町村からの参加の意向を受けて実施を決めた。「仙台地域の食材をPRするとともに地域の観光情報を発信することで、それぞれの市町村に関心を持っていただき、一人でも多くの方に足を運んでいただくきっかけになれば」(同イベント担当者)。

 参加市町村と鍋の種類は以下の通り。仙台市「仙台芋煮」、松島町「かき鍋」、七ヶ浜町「どんこ鍋」、利府町「かき鍋」(以上200円)、富谷町「十三夜(とおみや)吟醸鍋」、塩竈市「塩釜汁」、亘理町「鮭(サケ)のアラ汁」、大和町「舞茸(マイタケ)汁」、大郷町「米粉すいとん汁」、大衡村「キムチ鍋」(以上100円)。仙台市青葉区の明成高校の生徒による「松島白菜餃子鍋」(200円)も販売する。

 初参加の美里町は、季節の野菜をふんだんに入れてとろみを付けた「すっぽこ汁」(100円)を出品。名取市では津波で店舗が流された閖上(ゆりあげ)地区の料亭「漁亭浜や」の「あんこう鍋」(200円)を提供。秋田や山形など東北沿岸で取れたアンコウと仙台野菜を具材に使用。「閖上の復興を願い、昔懐かしの味を再現した」(同市出品者)。

 今年は2日間で7400杯を販売予定。ご当地グルメの販売ブースや各市町村のPRブースも設けるほか、農産物販売会「仙台市エコファーマーフェア」も併催。担当者は「震災の被害を受けた沿岸部の市町村も自慢の鍋を出品する。地域の魅力を再発見していただくとともに、再生と消費拡大に取り組む方々の『地元を愛する気持ち』や『復興に向けて前進する力強さ』を感じ取ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~14時(売り切れ次第終了、エコファーマーフェアは15時まで)。

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