JR仙台駅2階「立ちそば処 杜」(仙台市青葉区中央1、TEL 022-715-2085)の人気メニュー「鶏唐揚げそば・うどん」が6月17日、3カ月ぶりに復活した。
2003年にオープンした同店は東北総合サービス(青葉区中央1)が運営し、弁当・総菜製造販売の「こばやし」(本社=宮城野区小田原3)が業務を行う。約15種類のそば・うどんメニューを提供し、駅を利用する会社員やOL、学生、駅構内に勤務する従業員など、1日平均1,700~1,800人が利用する。
「鶏唐揚げそば・うどん」(各360円)は、「若年層のお客さまへ低価格でボリューム感のある商品を」と開発し、オープン当初から販売。そば・うどんを覆うように縦約15センチ・横約7センチ・厚さ約2センチの鶏モモ肉の空揚げ2枚をのせる。衣には麺つゆベースの味付けを施し、麺と合うようにアレンジした天ぷらに近い食感が特徴。注文者は20~30代の会社員や学生を中心にほとんどが男性。リピーターも多く、7割の客が「そば」を注文するという。
東日本大震災発生後、3月28日に営業を再開した同店。列車の復旧とともに客足も戻り食材供給も回復していたが、空揚げを製造していたこばやしの工場が避難所への弁当を優先的に製造するため、同メニューの提供を取りやめた。しかし、利用客から復活を望む声が多かったことから同店にフライヤーを導入。販売再開にこぎ着けた。「これまでと味に変わりはないが、現場で製造して提供するのでカリッとした食感やジューシーさを、より一層楽しんでいただける」(同社営業センターの石山敏幸センター長)。
販売再開後は毎日200食以上を売り上げ、待ち望んでいた客からも喜びの声が多く寄せられているという。石山さんは「今後も低価格でお客さまに喜んで頂ける商品を提供していきたい」と意気込む。
営業時間は6時30分ごろ~23時。