仙台市青葉区の江陽グランドホテル(仙台市青葉区本町2)で9月4日、「紅茶で笑顔を。<ティーパーティー>」が開催された。主催はキリンビバレッジ(東京都渋谷区)。
同社は5月から、東日本大震災の復興支援としてアクセサリーブランド「Q-pot.」と共同で「紅茶で笑顔を。」プロジェクトを展開。子どもたちへ贈るケーキにユーザーがフルーツをトッピングしていくウェブコンテンツを開設していた。
同サイトで完成したケーキをパティシエが実際に作り、同社製品「午後の紅茶」と共に子どもたちに振る舞う今回のイベント。宮城県洋菓子協会に所属する県内のパティシエ45人が、直径18センチのフルーツケーキ100ホールを用意した。トッピングしたフルーツの数は、サイト上でユーザーが載せた数と同じグレープ・バナナ・イチゴ・キウイ計2万4881個。
石巻市、気仙沼市、女川町、亘理町などから小学1~3年生を中心とする児童と保護者計463人が参加。子どもたちは待ち切れない様子で渡されたケーキを頬張り、友達や家族と会話を楽しんだ。バルーンアートやフットボールパフォーマンスの披露、アレンジティー作りのコーナーも用意し、食後も子どもたちの歓声でにぎわった。
「台風が来ていたので心配していたが、楽しそうな参加者の皆さんの笑顔を見て、開催して本当によかったと実感した」と同社の首藤由憲副社長。亘理町から2人の子どもと一緒に参加した母親は「普段はあまりケーキを食べない子どもたちが、お代わりまでしていたのでびっくりした。よほど楽しかったのでは」と目を細めた。