仙台市青葉区のビアバー「アンバーロンド」(青葉区国分町2、TEL 022-211-5686)が6月、3周年を迎えた。
味わい深く奥行きのあるヨーロッパのビールに魅了されたオーナーの田村琢磨さんが、2008年6月に開業した同店。店舗面積は約9坪、席数は22席。20代半ば~40代のビール好きを中心に、最近は女性客も多く利用する。
ドイツビールをメーンにベルギー、スコットランド、イギリスなどの銘柄を常時40~50種類用意。「おすすめ」はオレンジやリンゴのようなフルーティーな味わいで苦みと酸味のバランスが取れた「レフ・ブロンド生」(レギュラー714円、パイント1,050円)、バナナのような香りとスパイシーな風味が特徴の「エルディンガー・ヴァイスビア」(788円、1,155円)、「シュナイダー・ヴァイスビア」(1,260円)など。それぞれ専用のグラスとコースターで提供する。
毎週のように新しい銘柄も仕入れ、ツイッターやブログで情報を発信。初めての客には「好み」を聞いてビールを提案する。「ビールの種類や味わいが多岐にわたるので、一方的におすすめするのではなく、お客さまの口に合ったものをチョイスできる」と田村さん。「コース仕立てのように変化を付けてじっくりと楽しむ飲み方を提案したい」とも。ウイスキーにも力を入れ、約50種類を400円台から提供。ジン、ウォッカ、ラム、テキーラなどもそろえ、ドリンクの数は300種類に及ぶ。
フードでは県内産のソーセージをすすめる。同店の「一番人気」は「ベルツ」(蔵王町)のソーセージ盛り合わせ3種(998円)で、同店の「カレーヴルスト」(840円)や「骨なしアイスバイン」(893円)、「ノイマルクト」の焼きソーセージ盛り合わせ(840円~)も「おすすめ」。客単価は3,000円。
昨年、ドイツのビール祭り「オクトーバーフェスト」に足を運んだ田村さん。最も印象に残ったのは「現地の人のビールの楽しみ方」だったという。「難しいうんちく抜きで和気あいあいと楽しく飲んでいる姿を見て、やっぱりそれが一番おいしい飲み方だと思った」。ビールと国民生活が密着している様子にも感銘を受け、「仙台にビール文化を伝える草の根活動を行っていきたい」と意気込む。
営業時間は18時~翌2時(金曜・土曜・祝前日は翌4時まで)。日曜定休(祝日の場合は翌日)。