仙台市八木山動物公園(仙台市太白区八木山本町1、TEL 022-229-0631)が4月23日、東日本大震災の発生から43日ぶりに営業を再開した。
震災の影響で動物の餌となる野菜や果物・固形飼料が不足したが、日本動物園水族館協会の呼び掛けで全国22の加盟施設から必要な量を確保。山形県河北町や個人からも支援が寄せられ、動物の様子を気に掛ける市民からの電話も多く寄せられたという。「本当に感謝の気持ちでいっぱい」と同園広報担当者。
23日・24日の2日間は入園無料で園内を開放。24日の日曜は晴天に恵まれたこともあり、同園の予想を超える1万5,953人が来園。動物の姿を写真に収めたり餌やりをしたりと、園内は震災前と変わらぬにぎわいを見せた。「震災で大変な思いや怖い思いをした子どもたちが動物を見て喜び、楽しそうな表情を見せてくれたことがうれしい。こちらまで笑顔と元気をもらった」(同)。
今月27日には、アメリカ・ホノルル動物園からオスのスマトラトラを新たな仲間として迎える。初披露は5月28日の予定で、6月上旬にはオランダ・バーガーズ動物園から雌1頭も。「新しい仲間も増えるので、ぜひ元気な動物たちの姿を見に来てもらえれば」と担当者。今後、遠方の被災者の招待なども検討しているという。
開園時間は 9時~16時45分(入園は16時まで)。月曜休園。入園料は400円(小・中学生は100円)。