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仙台でこけしのマトリョーシカ「コケーシカ」展-東北の工人ら69人参加

マトリョーシカの白木地に伝統こけしを描いた「コケーシカ」

マトリョーシカの白木地に伝統こけしを描いた「コケーシカ」

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 仙台市青葉区のカメイ記念展示館(仙台市青葉区五橋1、TEL 022-264-6543)で1月18日、「コケーシカ」の展覧会が始まった。

「コケーシカ鎌倉」出張販売コーナーも

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 コケーシカとは、ロシアの人形・マトリョーシカの白木地に日本の伝統こけしを描彩(びょうさい)したもの。写真家・詩人の沼田元氣さんが、マトリョーシカのルーツが日本のこけしだったことを知り、2つの伝統人形を掛け合わせて誕生させた。

 同展は2008年に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で初めて開催。こけしとチョウと絵画の博物館である同館の呼び掛けにより、仙台での開催が実現した。

 今回は、鳴子・作並・遠刈田・弥治郎・蔵王・津軽・木地山・南部・山形・肘折・土湯の東北6県11系統から、20~90代の工人ら69人が絵付けに参加。5個組みの入れ子式コケーシカと併せて、各工人が手掛ける伝統こけしも展示する。「同じ工人さんが絵付けしたものでも、伝統こけしとコケーシカで雰囲気が変わるのが不思議」(同館学芸員の青野由美子さん)。

 沼田さんがロシアで撮影したマトリョーシカ制作風景の写真パネルや、「キーロフ系」「マイダン系」など産地別に系統分けしたマトリョーシカ、こけしにマトリョーシカの伝統柄を描いた「マトコケシ」なども展示。伝統こけしとマトリョーシカの専門店「コケーシカ鎌倉」(神奈川県鎌倉市)の出張販売コーナーも設ける。

 青野さんは「こけし業界を支えてくださっているファンの方々だけでなく、これまであまり興味がなかった方にもぜひご来場いただき、こけしの良さを知っていただくきっかけになれば」と話す。

 開館時間は10時~17時(入館は30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は開館)。入館料は、一般300円、65歳以上・高校生以下は無料。2月11日には沼田さんが来場し、スライドショーやトークショーを開く(定員50人、要予約)。

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