仙台産ユキナを使った「仙台あおば餃子」が、仙台の新名物としてじわじわと人気を集めている。
「仙台産の農産物を使った新たな名物を」との思いから、市が国の「ふるさと雇用再生特別基金事業」を活用して開発した同商品。「肉厚で歯応えがあり、甘みと程よい苦みがある」仙台産ユキナを、皮の4割以上、具の1割以上に使用。「緑鮮やかな色の皮は、焼き・揚げギョーザではパリパリと、蒸し・水ギョーザではモチモチとした食感が特徴」(市経済局農政企画課担当者)。
2009年から市内の生産者や飲食店と協力して試作を重ね、昨年の青葉まつりでお披露目。その後もイベントでのPRなど商品化に向けた取り組みを進めるとともに、生産・流通体制を構築。昨年11月にパッケージ商品と総菜商品の販売を始めた。
店頭に並ぶようになって市民や観光客の間で次第に認知度が高まり、JR仙台駅1階の「食材王国みやぎ」では年末年始で通常の倍以上売り上げるなど、土産物としての利用も増えている。同担当者は「まずは市民の方々に知っていただき、地元で長く愛される仙台の新名物となることを目指している。さらにはB級グルメやご当地グルメとして全国に発信していければ」と話す。
価格は、冷凍ギョーザ(20個入り)=1,050円、総菜の焼きギョーザ(5個入り)=250円前後。「食材王国みやぎ」のほか、宮城県庁18階「ぴぁマルシェ」、東北自動車道上り「長者原SA」「菅生PA」、県内イオングループ各店などで販売する。