仙台の和カフェ「CAFE SOYO」が1周年-茶道たしなむオーナーが出店

オープン1周年を迎えた「CAFE SOYO」。「飾るのは簡単だが、あえてシンプルにこだわった」という店内

オープン1周年を迎えた「CAFE SOYO」。「飾るのは簡単だが、あえてシンプルにこだわった」という店内

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 仙台市青葉区の和カフェ「CAFE SOYO」(仙台市青葉区柏木1、TEL 022-272-0729)が3月、オープンから1周年を迎えた。

オーナー自ら制作を依頼した「菊地保寿堂」の茶釜

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 同店は、茶道をたしなむオーナーの遠藤さんが「日本人らしいカフェ」をコンセプトに、昨年3月27日に開いた。物が静かに動く気配を意味する「そよそよ」から名付けた店名には、「お客さんの心を静かに動かすような、そっと背中を押すような店になれば」との思いを込めた。

 店舗面積は約14坪で、客席はカウンター3席、テーブル11席。店内は「和だけではなく洋の雰囲気も違和感なく取り入れ、木目を生かしたすっきりと柔らかい空間」にまとめた。

 カップやグラス、茶碗、皿などの器には県内工芸作家らの作品を使用。抹茶やコーヒー用の湯は、山形・銅町で400年以上続く山形鋳物「菊地保寿堂」の茶釜で沸かす。釜から鉄分が溶け出し「まるい湯になり、とてもおいしい抹茶やコーヒーになる」と遠藤さん。

 抹茶は「渋み・うまみ・甘みを兼ねそろえた絶品」の伊達家十八代当主推薦「伊達の茗(みょう)」、コーヒーは仙台の「Cafe de Ryuban」に焙煎(ばいせん)を依頼したオリジナルブレンドを使用。メニューは、「抹茶(薄茶)」(450円)、「練乳抹茶」(500円)、「マシマロ抹茶」(550円)、「カフェオレ 黒みつ添え」(550円)、「かぶせ茶」(450円)など。

 フードメニューは、季節の野菜をペーストにして鶏挽肉と一緒に煮込んだ「旬のカレー」(800円)、トマトの煮込みをご飯にかけた「チーズと五種類野菜の炊いたん」(800円)、「ひじきとアボガドのサンドイッチ」(750円)など。あんにホワイトチョコを練り込んだ和風トリュフ「そよ玉」(450円)、石巻・万石浦の塩を使用した「伊達の旨塩アイスクリーム」(400円)など手作りの菓子や茶請け、17時からは「野菜」「温皿」「焼物」「おつまみ」(250円~)などの「夕方メニュー」も用意する。

 客単価は850円。30代の女性を中心に、OLや近隣住人など10~70代の幅広い層が利用する。遠藤さんは「周りの人の手助けがあったからこそ1周年を迎えることができた。ここにしかない空気感を守りながら、たくさんの方々に愛される店を目指したい」と穏やかに話す。

 営業時間は11時30分~21時(ラストオーダー)。月曜、第1・3日曜定休。

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