仙台市青年文化センター(仙台市青葉区旭ヶ丘3)で9月12日・13日、ダンス公演「仙台大衆舞踊団」が行われ、宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」が初舞台を踏んだ。
同公演を主催するのは、仙台の女性ダンサー7人が2004年に結成したダンス公演制作団体「Raa-Ken」。「ダンスに興味のない方にも楽しんでいただけるダンスショー」を目指して実験的な取り組みを続ける。
活動の一つである「仙台大衆舞踊団」は、異なる教室やサークルに所属する県内の女性ダンサーが期間限定で集まり、ステージを披露するもの。3年目となった今年はオーディションを経た20~50代の女性ダンサー35人が参加。さらに、地元色の強化と地域活性のため、むすび丸をゲストダンサーとして迎えた。
演目は、海と家族をテーマにしたオリジナル作品「シンドバッド28世」。主人公が人生の航海で直面する過酷な荒波を、ダンスと芝居で表現。観客は時に力強く、時に優雅な演技に見入り、シーンが終わるたびに拍手と歓声を送った。同団体の木村由美子さんは、「3年連続出演のダンサーも多く、ダンス技術、表現力とも向上している。会場のお客さまからもご好評をたくさんいただくことができてうれしい」と喜ぶ。
ゲストのむすび丸は中盤のシーン「私の守護神!?」に登場。緊張した表情を見せながらも約2カ月間練習したという「おむすびダンス」を披露し、会場を沸かせた。演出振付も担当した木村さんは「練習も汗だくで頑張ってくれて、おむすびがしょっぱくなるんじゃないか…と心配した(笑)」と振り返り、むすび丸の初舞台を「あれだけ会場を沸かせたのだから100点!」と評価した。
2日間の来場者数は約730人。木村さんは「今後も誰にでも楽しめるダンスショーを作り、広めて、将来的にさまざまなミュージカルやダンス公演に足を運んでくれる人たちを増やしていければ」と意欲をみせる。