
仙台の夏の風物詩「仙台七夕まつり」が8月6日、開幕した。初日は朝から小雨が降り続いたが、仙台市中心部の商店街は見物客でにぎわいを見せている。
仙台藩祖・伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれ、「青森ねぶた祭」「秋田竿燈(かんとう)まつり」と共に東北三大祭りの一つとして知られる仙台七夕まつり。昨年は3日間で203万6000人が来場した。
仙台市中心地の商店街では、伝統的な七つ飾りや華やかな吹き流しが風にそよぎ、市民や観光客の目を楽しませている。動物や花、伊達政宗公やこけし、地元プロスポーツチームなどをモチーフにしたものや、「鬼滅の刃」や「【推しの子】」、名取市の商業施設を舞台にした「フードコートで、また明日。」などアニメ作品のキャラクターをあしらったものもある。飾り付け時間は10時ごろ~21時ごろ(8日は20時ごろまで)。
勾当台公園では、ビールやサワーなどのドリンクやフードを販売する「七夕おまつり広場」(10時~21時)を開設。短冊作りや体験コーナー、観光案内所も設ける。
期間中は関連イベントも展開する。青葉山公園や仙台城跡、伊達政宗公の霊廟(れいびょう)「瑞鳳殿」など青葉山エリアではナイトイベント「仙台七夕ナイトフェス」を開催。仙台市博物館では「月明かりと伊達文化」をイメージしたプロジェクションマッピング、瑞鳳殿では伝統的な仙台七夕飾りや竹灯籠と照明による境内ライトアップを行う「幻想灯夜 瑞鳳殿七夕ナイト」(有料)、青葉山公園では夜の熱気球体験やキッチンカー、屋台グルメを用意する「SENDAI ルミナクト」、五色沼や仙台城跡登城路では「仙台七夕と伊達文化」をテーマにしたライトアップとプロジェクションマッピングを行う。仙台城跡では7日、宮城県在住ロックバンド「MONKEY MAJIK」のメイナード・プラントさん、ブレイズ・プラントさんによるアコースティックライブを開く。
仙台駅周辺から中心部商店街、青葉山エリアに設置されたスポットを巡る「仙台七夕デジタルスタンプラリー」、仙台七夕まつり協賛会が6日に行った個人審査で「金賞」を受賞した6本の七夕飾りの中から市民や来場者が「推しの1本」に投票する「T-1グランプリ」(ウェブ投票は6日21時~7日17時)などの参加型企画も用意する。
今月8日まで。