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九重本舗玉澤に夏季限定「霜塩小餅かき氷」 あんこと餅と抹茶に塩味利かす

「九重本舗玉澤」本店のカフェスペースで提供する「霜塩小餅かき氷」

「九重本舗玉澤」本店のカフェスペースで提供する「霜塩小餅かき氷」

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 老舗和菓子店「九重本舗玉澤」本店(仙台市青葉区一番町2、TEL 022-399-8880)が現在、店内カフェスペースで夏季限定メニュー「霜塩小餅かき氷」を提供している。

「九重本舗玉澤」本店の店内

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 「伊達家御用菓子司」として仙台藩の城下町だった国分町で1675年に開業した九重本舗玉澤。創業350周年を前に昨年10月、サンモール一番町商店街に旗艦店として本店を移転オープン。カウンター9席のカフェスペースを設けた。

 同商品は、滑らかな口当たりが特徴のあんこ餅に霜のような口溶けの塩を添えた上和生菓子「霜塩小餅」を使ったかき氷。九重本舗玉澤の中村俊之さんは「当時は提供できる場所がなかったが、2021年に販売を始めた霜塩小餅の開発時点で、霜塩小餅を使ったかき氷の構想は出来上がっていた。お汁粉のような温かい甘味とは対極的に冷たい氷菓子と霜塩小餅を合わせることで、また一つ異なる玉澤のお菓子ができると考えた」と振り返る。

 霜塩小餅の上に柔らかい口溶けのかき氷をのせ、宇治抹茶や砂糖などをミルクで煮込んで作る抹茶ソースを2層にかけ、霜塩を添えたあんこをトッピングする。中村さんは「同じあんこと餅との組み合わせでも、氷で冷えた時は塩味の立ち方が異なるため味の設計に苦慮した。職人が作る抹茶ソースと組み合わせることで、あんこと餅と抹茶のマリアージュの先に、塩味をアクセントとして立たせることができ、奥行きのある味の氷菓子を作ることができた」と自信を見せる。

 5月1日に提供を始め、現在は一日10~20食の注文があり、好評を得ているという。「和菓子作りの技と伝統を守りながら、創業から大切にしてきた革新と進化の追求により新たなお菓子体験づくりに励んでいる。かき氷についても、玉澤ならではの新しいメニューを加える予定」とも。

 価格は、単品=990円、煎茶・和紅茶・コーヒーから選ぶドリンクセット=1,430円。カフェスペース営業時間は13時~16時30分(ラストオーダー)。提供期間は9月末までを予定する。

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