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藤崎で「出張輪島朝市」 豪雨で見合わせ検討も「今こそ輪島の意気込みを」

能登半島をイメージしたハンドサインで意気込みをアピールする「朝市わじまのさかなや」の二木洋子さん(左)と二木千鶴子さん

能登半島をイメージしたハンドサインで意気込みをアピールする「朝市わじまのさかなや」の二木洋子さん(左)と二木千鶴子さん

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 藤崎本館(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)サンモール側特設会場で9月26日、「出張輪島朝市」が始まった。

「朝市わじまのさかなや」のノドグロや赤魚の冷凍干物

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 石川県輪島市の「朝市通り」と呼ばれる商店街の店先や露店で鮮魚や干物、農産物、工芸・民芸品などを販売する「輪島朝市」は1200年以上の歴史を持つといわれ、千葉県勝浦市の「勝浦朝市」、岐阜県高山市の「宮川朝市」と並び日本三大朝市の一つにも数えられる。

 1月に発生した能登半島地震による大規模火災で大きな被害を受けたが、朝市のともしびを絶やさないようにと、輪島朝市の出店者が3月から金沢市をはじめ、東京、兵庫、京都などで「出張輪島朝市」を開催。「復興に少しでも貢献できれば」という藤崎の呼びかけにより今回、東北初開催に至った。

 藤崎の企画担当者によると、今月21日から22日にかけての記録的な豪雨による洪水や土砂崩れで再び被害を受けた現地の状況を考慮し見合わせを検討したが、「出張輪島朝市に参加する皆さんからの『今この時だからこそ輪島の意気込みを伝えたい』という強い思いを受け、開催を決めた」という。

 当初は9店の出店を予定していたが、「南谷良枝商店」「遠島商店」「朝市わじまのさかなや」「鮓井(すしい)商店」の4店が出店。しょうゆ漬けしたホッケやサバ、メヒカリ、カレイ、赤魚などの干物をはじめ、塩辛、煮貝、ホタルイカやホタテなど海産物を使った珍味、輪島塗の箸やおわんなどを販売する。

 「輪島朝市を応援する会」代表で「朝市わじまのさかなや」の二木洋子さんは「いろいろな所から声をかけてもらい、応援いただいてありがたい。昔ながらのしょうゆ漬けの干物が輪島の名物。仙台の方にも食べてもらえたら」と話す。藤崎の担当者は「会場に来て楽しんで、購入してもらい、おいしく食べて、被災地の復興を応援してほしい」と呼びかける。

 開催時間は、27日=10時~19時30分、28日=10時~17時。今月28日まで。

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