仙台ゆかりのスポーツ漫画「ハイキュー!!」のキャラクター・月島蛍と山口忠が「ハイキュー!!の日」の8月19日、「仙台観光特使」に就任した。

仙台市博物館に設置されたモニュメント

　岩手県出身の漫画家・古舘春一さんによる高校バレーボールを題材とした同作。県立烏野高校バレーボール部に所属する日向翔陽がかつての部の大エース「小さな巨人」を目指し、「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター影山飛雄をはじめとしたキャラクターたちと共に切磋琢磨（せっさたくま）し、成長する姿を描く。作中には仙台市体育館をはじめ市内のスポットが登場する。

　仙台観光特使は、仙台市が新たな層への認知度拡大を図ろうと2023年度に創設した。市にゆかりのある漫画・アニメのキャラクターや団体、映画の登場人物に委嘱し、観光PRへの協力を仰ぐ。昨年の8月19日、同作キャラクターの日向翔陽と影山飛雄が第1号として就任した。

　今回の就任を記念し、古館さんが描き下ろした月島蛍と山口忠のイラストをあしらったモニュメントを製作。「月島蛍が大学卒業後、仙台市博物館に就職予定」というエピソードに由来し、仙台市博物館（仙台市青葉区川内）正面玄関脇に設置した。ガラス製で、幅1.41メートル、高さ2.48メートル。今月5日に除幕式を行い、翌6日に一般公開を始め、夏休み期間中に市内外から連日多くのファンが訪れた。

　昨年は日向と影山のイラストをあしらったモニュメントが仙台市体育館（カメイアリーナ仙台、太白区富沢1）に設置された。郡和子市長は「仙台市の魅力発信の強力なサポーターとして、大いに期待を寄せている。既に作品ファンの方々の聖地となっているカメイアリーナ仙台と共に、新たなモニュメントを設置した市博物館にもファンのみならず大勢の方々に来てもらい、市内の『ハイキュー!!』ゆかりの地を巡って楽しんでもらえたら」と話す。