東京エレクトロンホール宮城(仙台市青葉区国分町3)で公演が行われていた劇団四季のディズニーミュージカル「美女と野獣」が1月25日、千秋楽を迎えた。
同公演は、2001年の「オペラ座の怪人」、2003年の「キャッツ」に続く大型ロングラン公演の第3段作品として、昨年10月11日に開幕した。約3カ月間で総公演回数94回、延べ94,000人の来場者を記録。アンケート調査によると平日は県内からの来場者が8割を占め、土曜・日曜は県内と県外からの割合がおよそ半々で、「東北6県を中心に幅広い地域からの来場者があった」(同劇団仙台公演担当者)という。
期間中にはさまざまな関連イベントも行われた。昨年11月22日には「いい夫婦の日」にちなみ、カーテンコールに一般公募で選ばれた新婚カップルがウエディング姿で登場し、出演者全員から祝福を受けるという特別セレモニーを実施。同27日には村井嘉浩県知事と仙台・宮城デスティネーションキャンペーンキャラクターの「むすび丸」が激励に来場。そのほか、ディズニーストア仙台東映プラザ店(一番町4)でのトークイベントや「2008SENDAI光のページェント」の点灯式にも出演キャストが参加した。
千秋楽には1,300人が来場。通常のカーテンコール終了後、舞台に「チップ」が登場し、バラを客席に投げて「人間になりたい」を歌い始めると、どん帳がオープン。キャストが「千秋楽」の看板を掲げて舞台に勢ぞろいし、特別カーテンコールで「ビー・アワー・ゲスト」を斉唱すると、満席の場内はスタンディングオベーションに包まれた。どん帳が下りた後も観客からの拍手は鳴りやまず、実に9回ものカーテンコールが行われた。
仙台公演でルミエール役を演じた百々義則さんは舞台で、「これほどの公演を重ねることができたのも、この作品を愛し育んでくださったお客さまのご支援のたまものと、出演者・スタッフ一同心より感謝を申し上げたい。またこの舞台で、仙台のお客さまにお会いできる日を楽しみにしている」とあいさつした。