仙台市青葉区に7月1日、仙台市天文台(仙台市青葉区錦ヶ丘9、TEL 022-391-1300)が移転オープンした。
同天文台は1955年(昭和30年)、青葉区の桜ヶ丘公園(西公園)に設立。建物の老巧化や観測環境の悪化が進んだため昨年11月に閉館し、同所への移転準備が進められていた。市が民間の資金や能力を活用する「社会資本整備(PFI)方式」を採用し、伊藤忠商事(東京都港区)など5社による仙台天文サービスが運営を行う。
当日は午前中に開館記念式典が行われ、13時30分からはオープン記念として一般向けに無料開放。開館を待ちわびて集まった市民ら約1,500人を、土佐誠台長や館内スタッフが出迎えた。
新天文台は地上3階建て、延床面積は約6,000平方メートル。館内は「観測ゾーン」「プラネタリウムゾーン」「展示ゾーン」「活動ゾーン」に分かれ、国内最大となるドーム径25メートル、客席数280席の水平型プラネタリウムや、国内3番目の大きさとなる大型反射望遠鏡を備える。
「歴史、環境、音楽、芸術などと融合した多彩なプログラムを展開し、あらゆる世代、幅広い興味に応える体験と情報を発信していきたい。市民が集い、市民とともに歩む、開かれた『宇宙の広場』を目指したい」と同館担当者。
開館時間は9時~17時(土曜は21時30分まで)。月曜・毎月第3火曜休館。毎週土曜の夜は「サタデー•スター・フェスタ」(サタ・スタ)と題して、「天体観測会」などの特別プログラムを行う。観覧料は、展示室・プラネタリウム=各600円、セット券=1,000円、年間パスポート=3,000円。
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