仙台市農業園芸センター(仙台市若林区荒井字切新田、TEL 022-288-0811)の梅園で1月18日、梅が開花した。
「臥龍(がりゅう)梅」「蘇芳梅」「寒紅梅」「寒紅梅(しだれ)」「滄溟(そうめい)の月」など、約60種類200本の梅を栽培している同センター。毎年3月下旬に見頃を迎え、4月上旬にかけて大勢の市民の目を楽しませている。
中でも「臥龍梅」は、仙台藩主伊達政宗公が1593(文禄2)年征韓の役に出陣した際、朝鮮から持ち帰り若林城(現在の宮城刑務所)に移植したと伝えられている梅の木の二世。同センターの梅園の中でも「特に親しまれている存在」(同園担当者)だという。
開花したのは、梅園東側にある「未開梅」の一輪。同日の昼ごろ見回りを行っていた職員が見つけた。「今にも咲きそうなつぼみも3~4個ついている」と同担当者。「春の足音が近づいていることを感じるおめでたい梅の開花。ぜひ当センターへ足をお運びいただきたい」と呼び掛ける。「開花状況に合わせて3月ごろには『梅まつり』の開催を予定しているので、そちらも楽しみにお待ちいただければ」とも。
開園時間は9時~16時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入場無料。