楽天野球団(仙台市宮城野区宮城野2)が球界初となるコミュニティーFMラジオ「らくてんみやぎのエフエム(愛称=Rakuten.FM TOHOKU)」を開局して1カ月がたった。
2013年10月に楽天イーグルスラジオ「EAGLESTATION」を開設し、インターネットラジオ「TuneIn」を通じて日本プロスポーツ初となる球団自主放送を行ってきた同球団。地元・宮城に根差した活動の一環として、「地域社会における情報発信力を高めること」を目的に今年8月9日、同局を開局した。周波数は89.1MHzで、宮城野区の30パーセント、約2万6000世帯をカバー。球団ウェブサイトやインターネットラジオでも配信する。
「楽天Koboスタジアム宮城」(同)の正面広場にあるイーグルスプラザ2階にラジオブースを設置し、現在は5人のパーソナリティーが番組を進行。「野球と音楽」をコンセプトに、楽天イーグルスの試合中継をはじめ、ニュースや天気・地域情報、観光情報や音楽などを提供する。放送時間は6時~翌1時で、「Morning 891」(8時~13時)、「Day 891」(13時~17時)、「Night 891」(17時~22時)が生放送。
スタジアムを含む宮城野原運動公園が宮城県の防災拠点でもあることから、災害時には、宮城野区役所中心に災害対策本部や市役所・気象台・警察・消防などの団体と連携し、「放送を通じて有益な情報提供を迅速に行っていく予定」(同球団広報担当者)という。
開局から1カ月がたち、「ツイッターでメッセージを募集するとたくさんの方々からツイートを頂いており、皆さまに関心を持ってもらっていると実感している」と同担当者。「ゲストに楽天イーグルスの選手を迎えたり、球団職員が出演したりと球団独自のコンテンツも発信していくので、お聞きいただければ」と呼び掛ける。