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「観光王国みやぎ旅行券」話題に 宿泊費最大5割引き、観光客誘致図る

写真は仙台駅。「観光王国みやぎ旅行券」で県外や海外からの誘客を図る

写真は仙台駅。「観光王国みやぎ旅行券」で県外や海外からの誘客を図る

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 宮城県が4月21日に発表した「観光王国みやぎ旅行券発行事業」が話題を集めている。

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 県内への旅行商品や宿泊施設の料金を割引価格で提供する同事業。消費効果の高い域外の観光客誘致による地域経済の活性化、および東日本大震災の影響で落ち込んだ観光客の回復を図りたい考えだ。

 旅行予約サイトでのインターネット販売と、旅行会社での対面販売を予定する。ネット販売は公募型プロポーザル方式で業者を選定し、旅行商品は補助金方式で実施する。事業予算は総額約10.7億円。うち割引財源は8.8億円で、残り1.9億円は広告費や事務などの必要経費に充てるという。

 割引対象となるのは、今年7月~2016年1月の宿泊(県内外客対象)、同期間の外国人観光客向け旅行商品、今年7月~9月の「仙台・宮城観光キャンペーン」期間中の「宿泊+JR」パック旅行商品(県外客対象)、同9月~11月の「航空会社と連携した観光キャンペーン」期間中の「宿泊+航空機」パック旅行商品(同)。

 「外国人観光客向け旅行商品」「宿泊+航空機」は県内全域の宿泊施設が利用対象で、「宿泊」「宿泊+JR」は秋湯温泉エリア・作並温泉エリアを除く仙台市内は対象外。県の担当者は「仙台市中心部は震災前の6割方回復傾向にあるが、そのほかの内陸部や沿岸部は回復していないため、特に遅れているエリアの消費を起こし観光客の回復を図りたい」と話す。

 利用者は、宿泊代金が最大5割引き(1人1泊1万円まで、最大1人2泊まで)となるほか、「宿泊+JR」「宿泊+航空機」では交通費も最大5割引きとなる。

 6月をめどに販売を始める予定で、財源がなくなり次第終了する。他県で懸念されている転売問題について、同担当者は「チケットで販売するわけではないので考えにくい」と話す。

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