仙台市交通局は2月26日、仙台市地下鉄などに導入される交通系IC乗車券「イクスカ」のデザインを発表した。
今年12月に地下鉄南北線、2015年度に同東西線と路線バスに導入予定の非接触型ICカード「イクスカ」。名称は一般公募で昨年11月に決定。「行く」と仙台弁の語尾「~すか」を組み合わせ、英語の「excursion(イクスカーション)」(小旅行、遠足の意)も含めた。英字表記は「icsca」。
カードカラーは杜(もり)の都をイメージした緑に。券面は伊達家伝来の「水玉模様陣羽織」をモチーフに水玉模様をデザインし、伊達家の家紋「竹に雀」からスズメのキャラクターをあしらう。「地表近くを自在な速度でマイペースに飛んだり、地面を飛び跳ねたりして移動する姿から、ICカードを利用することで軽快に移動できるイメージを表現している」(仙台市交通局)という。
昨年12月から今年1月にかけて行ったコンペで、12点のデザイン案の中から市内在住の画家・菅野麻衣子さんの案が採用された。「仙台市民になじみのあるモチーフは何だろうと考えるところから始まり、家族にも相談した。みんなに好かれるようなかわいらしいイメージを求めていたので、スズメに決めた。キャラクターの大枠ができてからは、いかに分かりやすく単純で、かつ印象に残るイメージにしていくかの作業が続いた」と振り返る。
「採用を知った時は驚きすぎて、その日一日はちょっと上の空になるほどだった」と菅野さん。「みんなに愛される身近なキャラクターになればうれしい。ポーズやキャラクター設定、こんなグッズかあったらきっとかわいいなあ、などついつい考えてしまっている」と想像を膨らませている。