仙台市交通局・宮城交通・JR東日本は2月13日、交通系IC乗車券「イクスカ」と「Suica」の相互利用サービスを2016年春から行うと発表した。
イクスカは仙台市交通局・宮城交通・仙台市都市整備局で構成する仙台IC乗車券推進協議会事務局が今年12月、地下鉄南北線に導入を予定する非接触型ICカード。2015年度には同東西線(同年度開業予定)と路線バスにも導入予定。
SuicaはJR東日本が2001年から展開する非接触型ICカードで、仙台エリアでは2003年からサービスを開始。昨年3月にはJR北海道「Kitaca」、関東私鉄「PASMO」、西日本鉄道「nimoca」、JR九州「SUGOCA」など全国のJR各社や私鉄が発行する9種類の交通系ICカードとの相互利用サービスを始めた。
これまで、IC乗車券相互利用サービスについて協議を行ってきた仙台市交通局・宮城交通・JR東日本の3社局。利用者の利便性向上を目的にサービスの実施を決めた。
「公共交通機関を一枚のカードで乗ることができるため、切符を買ったり、磁気カードを改札機に通したりする手間が省け、お客さまの利便性が向上することが最大のメリット」と同推進協議会事務局担当者。
利用できるようになるのは、イクスカエリア=仙台市地下鉄南北線・東西線(2015年度開業予定)、仙台市営バス、宮城交通バス。Suica仙台エリア=JR仙石線・仙山線・東北本線・常磐線、仙台空港鉄道など。イクスカエリアでは、Suicaが相互利用サービスを行っている他の交通系ICカードの利用も可能。イクスカは、イクスカエリアおよびSuica仙台エリア以外では使えない。
同担当者は「仙台で公共交通機関を利用される方の中には、出張や観光など県外からいらっしゃる方も多い。普段お持ちのSuicaやPASMOなど全国10種類の交通系ICカードも利用できるようになるので、県外からお越しになる方々も利用しやすくなる」と効果を説明する。