東北電力グリーンプラザ(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-225-2969)アクアホールで1月28日、「東北の手仕事展~紡ぐ ひと・もの・こころ~」が始まった。
東北6県と新潟の工芸品を展示・販売する同展。「豊かな自然に育まれた自然素材に感謝しながらも、この地で生き抜くために先人の知恵と工夫によって生み出してきた手仕事による逸品を紹介し、ものづくりに携わる職人たちの情熱、東北の風土が育んだ誇りある文化を伝えたい」(同展担当者)と今回初めて企画された。
「鉄器」「漆」「籠」「木工」「布」「着物」の6つのゾーンで構成し、青森「津軽塗」「ブナコ」、秋田「曲げわっぱ」、山形「長井紬」、岩手「南部鉄器」、福島「からむし織」など約250点を展示。各工芸品が誕生するまでのストーリーや職人たちの思いも併せて紹介する。
「まるで糸を紡いでいくように、人と人、そして職人によって生み出される逸品との出会いは、まさに一期一会」と同担当者。「地元にある手仕事や習慣・文化を再認識し、東北に生まれて良かった、東北に住んでいて良かったと誇りに思っていただくきっかけになれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時~18時(最終日は15時まで)。2月8日まで(同3日は休館)。1日には、展示商品をセレクトした青森・十和田市のクラフトショップ「暮らしのクラフト ゆずりは」店主・田中陽子さんによる講演会を予定。約600年のわたり受け継がれている福島の工芸品「からむし織」で使う糸を作る工程「苧績み(おうみ)」の実演・体験会も行う。