仙台の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」が12月6日に開幕し、定禅寺通に光の回廊が現れた。
1986(昭和61)年に初めて開催され、今年で28回目を迎えた同イベント。定禅寺通(東二番丁通~市民会館前)約660メートルのケヤキ160本に、60万球の発光ダイオード(LED)を設置。電球色で温かみのある色合いのSENDAI光のページェント用LED「仙台カラー」が、冬の仙台を彩る。
テーマは「あたたかな光が創り出す『よろこびと感動のステージ!』」。「震災後の一昨年、昨年は全国から多くのご支援を頂いた。今年は仙台を訪れてくださる皆さま、地元の皆さまに感動を与えるべく、このテーマに決めた」(同実行委員会担当者)。
「一人でも多くの方々にページェントを楽しんでいただきたい」と、点灯時間を震災前と同じ23時(最終日のみ24時)までに戻す。「誰かに写真を撮ってほしいが頼みづらい」という来場者の声に応え、スタッフが会場を巡回し、写真撮影や道案内などの「おもてなし」も行う。「仙台をもっと好きになっていただければうれしい」と同担当者。
期間中は、定禅寺通国分町交差点に登場する「光の歩道」、サンタクロースやトナカイに扮(ふん)した市民約300人がパレードする「サンタの森の物語」、長さ26メートル・幅17メートルの屋外アイススケートリンク「Sendai Winter Park」など、多数の関連イベントも実施。東北初出店となる「エビスビール」専門のスタンディングバー「YEBISU BAR(エビスバー)」、宮城の食材を使ったフードなどを提供するスタンディングバー「復興応援 キリン みやぎ絆キッチン」など、期間限定の飲食ブースも登場する。
実行委員会では、昨年の238万人を上回る280万人の人出を見込む。同担当者は「会場にお越しの皆さまに、温かな光の下で喜びと感動を感じていただければ」と来場を呼び掛ける。
点灯時間は17時30分~23時(最終日は24時まで)。18時~20時の1時間おきに、1分間消灯した後に再点灯する「スターライト・ウインク」を実施。今月31日まで。