仙台の光ディスク製造会社、オプトロム(仙台市青葉区上愛子)が共同出資する漫画BANK(本社=東京都中央区)は11月17日、DVD付きコミック「漫画・世界名作ムービー」を発売した。
同商品は、パブリックドメイン(著作権が一般公衆に属する状態)となっている名作映画の翻訳シナリオを漫画化したコミックに、オリジナルマスターフィルムから製作した日本語字幕版DVDをセット販売するもの。「島耕作」シリーズで知られる漫画家・弘兼憲史さんが総監修を務める。弘兼さんは、「自分の時間を持つという余裕がやっと出てくる団塊の世代には、ぜひこれからの楽しみの1つとして手にしていただきたい。また、若い世代にも本書が名作に触れる良いきっかけになってくれるとうれしい限り」としている。
シリーズ第1弾となる今回のラインアップは、「カサブランカ」「シャレード」「駅馬車」「嵐が丘」の4タイトル。価格は各1,380円で、初版計12万冊を全国の書店・ビデオ店などで販売する。現在、パブリックドメインとなっている映画は「ローマの休日」「風と共に去りぬ」など約300タイトルあり、同社では以降もシリーズ化して発売を行っていく予定。
仙台のオプトロムは同商品のDVD製造を担当。同社の広報担当者は「『漫画でストーリーを覚えてから原作映画の奥深さを確かめる』という新たな楽しみ方をぜひお試しいただきたい」と話している。