仙台水族館開発(仙台市)は8月23日、仙台港背後地に計画中の「仙台水族館(仮称)」の事業計画概要を発表した。
三井物産(東京都千代田区)、カメイ(仙台市青葉区国分町3)、横浜八景島(神奈川県横浜市)、ユアテック(仙台市宮城野区榴岡4)、河北新報社(仙台市青葉区五橋1)、仙台三越(仙台市青葉区一番町4)の6社で構成する同社。「仙台水族館(仮称)」の建設・運営を目的に今年2月、設立された。
施設は地上2階建てで、想定建築面積=6100平方メートル、想定延べ床面積=約9800平方メートル。施設内には約100基の展示水槽を用意し、「豊かな東北の海・自然環境を体感できる大水槽、生き物を通じて世界との絆を体感できるゾーン、海の動物たちによる東北最大級のショー、ペンギンやアシカなどとのふれあいによる癒やし体験、さまざまな魅力的なコンテンツを提供していく」(同社)。
同施設を通して地域活性化、人・まちづくり、地域コミュニティーの創出、環境再生・保全、防災に地域と共同で取り組む方針。出張訪問授業、ガイドツアー、職場体験・訪問学習など「子どもたちの学び場」の提供、自然保護活動なども積極的に推進し、「地域の皆さまが住み慣れたこの場所で、いつまでも心豊かに暮らしてゆける環境の創造に貢献すべくプロジェクトに取り組んでいく」という。
建設予定地となる仙台港背後地・高砂中央公園(仮称)内は仙台市特別用途建築条例の第3種特別業務地区に指定されていることから、同社では現在、仙台市との協議を進めている。2013年内の着工、2015年春の開業を目指す。