宮城県と仙台市、JR東日本などが共同で展開した大型観光PR企画「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」(以下、DC)が6月30日、閉幕した。
観光による地域活性化策として、宮城県内で4月から3カ月間にわたって繰り広げられた同キャンペーン。「笑顔咲くたび 伊達(だて)な旅」をキャッチフレーズに、「再興」「連携」「創造」「感謝」の4つのキーワードにしたさまざまな関連イベントを実施した。
最終日には、JR仙台駅4番線ホームでファイナルセレモニーを開催。村井嘉浩宮城県知事、奥山恵美子仙台市長、JR東日本の西野史尚仙台支社長が出席し、宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」や仙台駅オリジナルキャラクター「トキムネくん」も駆け付けた。
式典で村井知事は「このDCで震災前の水準に戻すという目標をおそらく達成したと思っている。本当にうれしい」とあいさつ。「観光にますます力を入れ、全国・全世界から、仙台・宮城にお客さまをお迎えできるようにこれからも頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。
県が6月21日に発表した今年4月~5月の観光入れ客数は約541万人。平成24年同期比で12.4%増、平成23年同期比で154.2%増、震災前の平成22年同期比で4.4%減となった。4月~6月の結果は今月中旬に公表を予定する。
セレモニーに駆け付けた「むすび丸」もDCを振り返り、「3カ月間、毎日のように仙台駅でお客さまをお出迎えさせてもらいました。今日、仙台駅から出ていくSLのお客さまの笑顔を見ながら、みんなで駆け抜けた3カ月間を思い出してうるっとしたけど、泣くと海苔(のり)が湿気(しけ)るので我慢しました」と明かした。「全国からいらしていただいた方たちや一緒に笑顔でおもてなししてくれた人たち、皆さんのおかげでDCが成功しました。これからも全国からお越しになる皆さまが笑顔の花を咲かせられるよう精いっぱい頑張ります」とも。