宮城県内の中華料理店などを対象に7月11日から、「冷し中華スタンプラリー」が開催されている。主催は宮城県中華料理生活衛生同業組合。
冷やし中華は1937年、宮城県内の中華料理組合(現在の組合の前身)が、「売り上げが落ちる夏場に何かいい工夫はないだろうか」と考案した「龍亭」(仙台市青葉区錦町1)の「涼拌麺(りゃんばんめん)」が元祖といわれる。その後、戦中・戦後にはいったん姿を消すが、1949年に再興した組合が県内各地で冷やし中華の復活に尽力したという。
そうした経緯もあり、仙台は冷やし中華発祥の地とされるが、全国的に広く食べられていることもあって県外ではほとんど知られていないのが現状。「仙台ならではという印象の低い冷やし中華を、牛たんや笹かまのように仙台名物として認知してもらいたい」(担当者)という考えから、同組合ではさまざまなPR活動を展開。その一環として、今年新たにスタンプラリーを企画した。
企画に参加する県内94店舗で冷やし中華を注文すると、専用用紙にスタンプを押印。3店舗分のスタンプを集めて応募すると応募者全員に「冷やし中華好き」認定証が送られ、抽選で500人にクオカード(500円分)が当たる。
同組合の担当者は「参加店舗それぞれが、自分の店の冷やし中華が一番おいしいと自信を持って薦めている。仙台七夕の観光でいらっしゃった方にも、それぞれのお店の味を食べ比べてほしい」と話す。冷やし中華の魅力を広めるために活動するご当地ヒーロー「冷し中華マン」もPRに一役買い、スタンプラリーへの参加を呼びかけている。
開催期間は9月30日まで。