仙台市若林区の「せんだい演劇工房10-BOX」(仙台市若林区卸町2、TEL 022-782-7510)で1月22日、「文化庁メディア芸術祭ネットワークス」が始まった。
今年で15回目を迎える「文化庁メディア芸術祭」の国内巡回事業として、受賞作品などを展示・上映する同展。昨年8月の岡山を皮切りに東京・神戸・長崎を回り、仙台が最終会場となる。「被災地を文化や芸術で元気づけたいとの思いから仙台での開催が実現した」(広報担当者)。
仙台では、田村友一郎さんの映像作品「NIGHT LESS」(第14回アート部門優秀賞)を中心に展示。同作の内容は、全編Googleストリートビューのイメージで構成した11分36秒のロードムービー。ネブラスカ、千葉、アラスカ、ポルトガル、マルセイユと国を越えて物語が展開していく。
そのほか、アート、エンターテインメント、アニメーションの各部門から「フミコの告白」「アルクアラウンド/サカナクション」など16作品を1つのプログラムにして上映。「新しい視覚体験や表現の幅の広がりを感じさせる作品を集めたプログラムになっている」(同)。
同芸術祭の歴史を歴代受賞作品と共に振り返るパネル展示も用意。同担当者は「メディア芸術祭の作品に触れることのできる貴重な機会なので、ぜひ多くの方々にご来場いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。観覧無料。今月29日まで。27日には田村さんと仙台市民によるコラボレーション作品「1/0」の発表、28日にはシェアオフィス「TRUNK」(同)でのトークイベント(要予約)も予定。