ショールームで企画展「トイレ博物館」-力士用便器の紹介も

時代を象徴する写真や商品と共に並べられた便器

時代を象徴する写真や商品と共に並べられた便器

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 昨年10月に移転オープンした「TOTO仙台ショールーム」(仙台市泉区八乙女2、TEL 022-771-1010)で企画展「トイレ博物館」が開催されている。

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 同ショールームは、トイレ製品などを製造販売する東陶機器(本社=北九州市)の東北最大規模の展示施設。浴室・洗面所・トイレ・キッチンの4つの空間に同社の製品を配置した「4+1展示」を行い、新築・リフォーム後の生活がイメージしやすい空間になっているのが特徴。

 企画展は北九州市の本社内に今月16日オープンした「TOTO歴史資料館」から、コレクションの一部を運んで展示したもの。明治時代の便器やウォシュレットの原型モデルなど時代別の便器のほか、力士用の便器などのユニーク製品、世界最古の便器のレプリカや平安貴族が使用した「おまる」の復元品なども展示する。

 会場ではスタッフがそれぞれの製品について説明を加える。「力士用便器は1985年の両国国技館建設時に相撲協会からの依頼で考案。通常の便器よりも10センチ奥行きが広いのが特徴で、現在でも国技館や相撲部屋で利用されている」という話題や、「マドンナが日本公演の際に使用して気に入り、自宅へ取り付けたという話で有名なウォシュレットはTOTO製品だった」ことなど、便器にまつわるエピソードも。

 同社では便器や洗面器など年間約300万個の衛生陶器を生産し、業界シェアは約60%。現在は節水や省電力、汚れのつきにくい「清掃性」が開発のポイントとなっているという。今後は「ユニバーサルデザインや快適性の向上を追求し、トイレを排泄の場からくつろぎの空間へと転換したい」(同社)と意気込みを話している。4月1日まで。

TOTO

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