「笹かま」「牛たん」「ずんだ」-仙台名物がこけしの3姉妹に

「こけしのしまぬき」で販売している「仙台名物三姉妹こけし」。「伝統スタイル」(手前)と「創作スタイル」(奥)

「こけしのしまぬき」で販売している「仙台名物三姉妹こけし」。「伝統スタイル」(手前)と「創作スタイル」(奥)

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 仙台で民芸品を販売する「こけしのしまぬき」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-223-2370)が今年6月から取り扱いを始めた「仙台名物三姉妹こけし」が人気を集めている。

所狭しとこけしが並ぶ「こけしのしまぬき 本店」の店内

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 同商品は、「仙台名物として有名な笹かま、牛たん、ずんだ餅をこけしで作ってみたら面白いのでは」というスタッフの発想から生まれたオリジナル商品。白い着物に焼き目が付いた「笹かま」、牛の角と舌を出した顔が特徴の「牛たん」、ずんだカラーでふんわりとした印象の「ずんだ」の3姉妹こけしで、サイズは各4~6センチ。

 同社専務の島貫昭彦さんは、「こけし作りは60~80代の工人がメインで、年々後見人が減ってきているのが現状。しかし、そんな状況だからこそ、工人の方々がそれぞれ個性を出したり工夫したりと、より魅力的な作品に仕上げている」と自信を見せる。

 商品は、鳴子こけし工人の手による「伝統スタイル」(各1,050円)と、創作工人の手による「創作スタイル」(各735円)の2バージョンを用意。仙台の伝統技法「玉虫塗」の銘々皿に乗った「伝統スタイルセット」(3,300円)と、弁当箱に入った「創作スタイルセット」(2,400円)も販売する。「一つひとつ手作りなのでどれも表情が異なり、年数を重ねるとさらに深みや味が出てくる。楽しみながら気に入ったお顔を選んでほしい」と島貫さん。

 売れ行きは上々で、特に若い女性の観光客や外国人旅行者に人気だという。島貫さん「仙台の方にとって『こけし』は身近で見慣れた存在だが、こうした商品が伝統工芸品について再認識してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 本店の営業時間は10時30分~19時30分。

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