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仙台・カメイ美術館で「江戸独楽の世界」展 ユーモラスで色彩豊かな160点

鬼や昔話をモチーフにした江戸独楽

鬼や昔話をモチーフにした江戸独楽

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 仙台市青葉区のカメイ美術館(仙台市青葉区五橋1、TEL 022-264-6543)で現在、特別展「廣井道顕(ひろいみちあき) 江戸独楽(えどこま)の世界 東北歴史博物館・篠田コレクションより」が開催されている。

お化けをモチーフにした江戸独楽も

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 1933(昭和8)年東京生まれの廣井さんは、1945(昭和20)年の東京大空襲を機に父と弟と共に宮城県へ移住。現在、仙台市太白区の「秋保工芸の里」で廣井家に代々受け継がれる江戸独楽・木地玩具や伝統こけしを製作し、弟子たちにその伝統を伝えている。

 江戸独楽は、元禄時代に人気を博した「曲独楽(きょくごま)」から発展して、家族で遊べる「お座敷ごま」として現代まで受け継がれてきた木地玩具。同館学芸員の青野由美子さんは「しゃれの効いたユーモラスな題材を基にした形態の江戸独楽は、一見すると置物のようだが、それを形作るパーツの一つ一つが回るコマでできているのが特徴」と説明する。

 同展では、廣井道顕さんが手掛けた江戸独楽約160点を東北歴史博物館収蔵の篠田安司コレクションを借り受け展示。動物、福の神、だるま、お化け、鬼、昔話などをモチーフにした色彩豊かな作品が並ぶ。

 「こけし工人でもある広井さんだが、今回は代々伝わる家業である江戸独楽を一堂に紹介している」と青野さん。「本分である江戸独楽作りの技を存分に発揮した手仕事をご覧いただきながら、日本人が作り伝えてきた手技の素晴らしさ、感性の豊かさも感じていただければ」と話す。

 開館時間は10時~17時(入館は30分前まで)。月曜(祝日の場合は開館)、9月23日・24日休館。入館料は300円(65歳以上、高校生以下無料)。12月17日まで。10月23日に展示品の入れ替えを行う。

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