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老舗地元企業が「仙台長なす漬」新商品 容器は紙コップ、女性ターゲットに

「仙台季香」仙台長なす漬(中央)、ゆず味(左)、唐がらし味(右)

「仙台季香」仙台長なす漬(中央)、ゆず味(左)、唐がらし味(右)

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 「仙台長なす漬」の製造・販売を行う岡田食品工業(仙台市若林区卸町1)が3月17日、新商品「仙台季香(せんだいきこう)」を発売した。

紙コップの容器に入った仙台長なす漬

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 1946(昭和21)年に創業し、昨年創業70周年を迎えた同社が、「宮城の伝統野菜である仙台長ナスに興味を持ってほしい。贈り物や手土産を考えたときに、若い人から少しでも『漬物』というワードが出てくるようになれば」(同社の岡田英司さん)との思いから、若い世代をターゲットに開発した。

 長さ・太さ・色付き・傷など、独自の厳しい基準をクリアした仙台長ナスだけを使い、添加物を加えず天然調味料のみで仕上げた。従来品と比べて塩分は控えめ。「試食会を行った際、女性は塩分を相当気にすることがはっきりした」と岡田さん。「他の製品でも減塩志向のものが多いため、薄味にこだわった」という。

 ラインアップは、昆布だしのうま味と薄口しょうゆをベースに仕上げた「仙台長なす漬」をはじめ、ユズの風味を加えた「仙台長なす漬(ゆず味)」、唐辛子のピリっとした辛さが特徴の「仙台長なす漬(唐がらし味)」の3種類。「車や新幹線の中、野外での行楽などでも気軽に食べられるように」とパッケージには紙コップを採用し、地元クリエーターにデザインを依頼した。

 1カ月余りテスト販売を行い、3月17日に本格販売を開始。女性客を中心に人気を集めているといい、「発売して間もないが、特にゆず味が好評。今まで見向きもせずに当社の売り場を素通りするような若い方たちが立ち止まって見てくれている」という。

 「仙台に来た際に買える『宮城のお土産』がコンセプトなので、販売店はあまり増やさず、仙台駅を中心に販売数量を増やしていければ」と岡田さん。「お世話になった方や上司などへのプレゼントにも利用していただければ」と話す。

 価格は、小サイズ(40グラム)=各380円(税別)、大サイズ(70グラム)=各580円(同)。「岡田の仙台長なす漬本舗」卸町本店、エスパル仙台店本館地下1階仙臺(せんだい)みやげ館内売店、同社オンラインショップで取り扱う。

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