「ブラタモリ」書籍第3弾に仙台編収録 案内人「魅力再発見の手引書に」

「ブラタモリ3巻 函館 川越 奈良 仙台」表紙カバー

「ブラタモリ3巻 函館 川越 奈良 仙台」表紙カバー

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 「ブラタモリ」仙台編を収録した「ブラタモリ3巻 函館 川越 奈良 仙台」が10月14日、全国の書店で発売された。発行元はKADOKAWA(東京都千代田区)。

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 「ブラタモリ」は、街歩きの達人・タモリさんが、それぞれの土地をぶらぶらと歩きながら知られざる街の歴史や文化、人々の暮らしに迫り、町の魅力を再発見していくNHKの人気情報バラエティー番組。2015年度からは全国各地にスポットを当てている。

 同社では同番組制作班監修の下、今年7月29日に「ブラタモリ1巻 長崎 金沢 鎌倉」「2巻 東京駅 富士山 上田・沼田(真田丸スペシャル)」を発売。今回、仙台編を掲載した3巻と「4巻 松江 出雲 軽井沢 福岡」を発売した。

 番組本編で訪れた街の成り立ちを歴史的・文化的な側面から振り返り、地理学的・地質学的な方面から深く掘り下げるなど、「普通の散歩・旅では気付かない角度から楽しめる内容」と同社担当者。本編では紹介されなかった歴史やこぼれ話、ロケ風景の写真も収録している。

 仙台編のページでは、昨年7月11日・18日に初の東北エリアとして放送された仙台編「伊達政宗は『地形マニア』!?」「杜の都・仙台の秘密とは?」を収録。「仙台城」「四ツ谷用水の痕跡と恩恵を探る」「杜の都のルーツ探し」など、タモリさんが巡ったルートを地図や写真と併せて紹介する。

 同放送回で案内人を務めた仙台市教育委員会文化財課専門員の木村浩二さんは「仙台市民の方も知らないことがいっぱいあって、『こんなに面白いものがあったの?』と皆さんに喜んでもらえた」と放送後の反響を話す。

 「第二次大戦の空襲で、仙台の城下町だった街の中心部分はほとんど焼けてしまった。その後復興して新しい街ができたが、実は江戸時代から道路や街割りはそのまま踏襲されている。江戸時代と今の地図とを合わせて街の中を歩いてみると、ずっとそのままの通りなんだと気付くことができる」と木村さん。

 「仙台の街の歴史的な奥深さを、あらためてたどってもらいたい。仙台の魅力を再発見する手引書にしてもらえれば」と呼び掛ける。「よそから来たお客さまに、仙台は歴史の重みが積み重なっている街なんですよと紹介するガイド本にもなる」とも。

 A5判144ページで、定価は1,400円(税別)。

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