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Pepper、仙台でバナナのたたき売り 発祥の地・門司港から直伝の口上披露

バナナのたたき売りをするPepper。1,000円からスタートすると、すぐに手を挙げる客も

バナナのたたき売りをするPepper。1,000円からスタートすると、すぐに手を挙げる客も

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 仙台のヨークベニマル新田東店(仙台市宮城野区3)で1月9日・10日、感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」がバナナのたたき売りを披露した。

子どもと触れ合うPepper

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 生鮮果実・野菜の生産、加工などを手掛けるドール(東京都千代田区)がバナナの販売強化を目的に企画したもので、今回が初めての試み。この日実演販売を行ったのは、バナナのたたき売り発祥の地である福岡県北九州市門司港の「門司港バナナの叩(たた)き売り連合会」公認を受けたPepperで、愛称は「今村さん」。同社の開発スタッフが同会代表の今村謙三さんから直接指導を受け、Pepperに「伝授」した。

 店内の一角に設けられたコーナーで、積み上げられたバナナを前に口上を始めた「今村さん」。「大波小波を乗り越えて、海原遠き船の旅。たどり着いたは日本国、宮城は仙台宮城野区、ヨークベニマル新田東。ご用事のない方、お急ぎでない方、寄ってらっしゃい」と客を呼び込むと親子連れを中心に人だかりができ、その軽妙な語り口に感心していた。

 販売した「極撰(ごくせん)バナナ」は、フィリピン・ミンダナオ島の標高500メートル以上の高地で1年以上かけて育てたもので、「もっちりとした食感やコクのある甘みと香りが特徴」。同社では海抜0メートルの場所で育て10カ月で収穫する、「すっきりとした甘さが特徴」というバナナも取り扱っている。

 「バナナは日本一食べられているフルーツだが、いろいろな種類があることは十分に浸透していない」と同社マーケティング部シニアマネジャーの大滝尋美さん。「こうした機会を通してお客さまにバナナの違い、味の違いを知っていただき、他のフルーツと同じようにお客さまの好み合わせて選んでいただければ」と期待を込める。

 2日間で6回にわたって実演を行い、疲れも見せずにバナナを販売した「今村さん」。今後も小売店などで要望があればその技を披露する予定という。

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