日本WEBデザイナーズ協会「宮城支部」が発足-全国で初の事例

「WEBデザインアワード」受賞者によるトークセッションの様子。7日夜、せんだいメディアテーク7Fスタジオシアターで

「WEBデザインアワード」受賞者によるトークセッションの様子。7日夜、せんだいメディアテーク7Fスタジオシアターで

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で9月7日、日本WEBデザイナーズ協会(本部=東京都渋谷区)「宮城支部」の発足記念セミナーが開催された。

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 同協会は「ウェブデザイン産業の育成、振興、発展」と「ウェブデザイナーの市場価値の向上」を目的として2005年に設立された非営利団体。現在の会員数は法人会員65社、個人会員40人、学生会員8人、ほか4社。具体的な活動内容は、年1回の「WEBデザインアワード」の開催や、セミナー・交流会の実施、「WEBデザインガイドライン」の策定など。

 宮城支部は、同協会のメンバーとなっている県内企業7社が有志で発足して本部の認可を得たもので、全国で初の事例。同支部理事の男澤亨さんは「まずはセミナーや交流会からスタートし、独自の活動を行っていきたい。宮城での活動が刺激となって近隣各県でも展開し、東北全体のウェブデザイン産業が活発になれば」と話す。

 この日のセミナーでは、今年の「WEBデザインアワード」受賞者によるトークセッションを開催。受賞作の紹介や制作時のコンセプトの説明、ウェブデザイン産業の現状にまつわる体験談や問題点などを話した。

 「新潮文庫の100冊」特設サイトで同アワードを受賞した制作会社「コンセント」(東京都渋谷区)取締役の堀田理佳さんは、「ビジネスパートナーとしてクライアントとの関係を高めていくには、ほかの会社でもできることをやっていてはダメ。こういうデザインの表現がうまい、インタラクティブな作りが得意、ユーザーニーズを引き出すのが上手、といった特徴を明確にすることが大事」と話す。

 一方で、「安易なコンペにも問題がある。その会社が何を考えているのかわからない段階で、適当なものを作ることはできない」(堀田さん)と、発注側のスキルが問題となっている現状についても触れ、参加者の関心を引いた。

 セミナーを終えて男澤さんは「これほど現場の生の声を聞いて勉強できる場はない。企業や個人のデザイナーだけでなく、特に学生への参加を呼びかけていきたい」と話していた。

日本WEBデザイナーズ協会新潮文庫の100冊

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