「アヒルと鴨のコインロッカー」先行上映初日の仙台で舞台挨拶

MOVIX仙台で「アヒルと鴨のコインロッカー」の舞台挨拶を行った(写真左から)田村圭生さん、関めぐみさん、濱田岳さん、中村義洋監督

MOVIX仙台で「アヒルと鴨のコインロッカー」の舞台挨拶を行った(写真左から)田村圭生さん、関めぐみさん、濱田岳さん、中村義洋監督

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 仙台市内の映画館MOVIX仙台(仙台市太白区長町7)で5月12日、全国先行上映が開始された映画「アヒルと鴨のコインロッカー」の舞台挨拶が行われた。

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 映画は仙台市在住の作家・伊坂幸太郎さんのミステリー小説が原作。オール仙台・宮城ロケで撮影され、仙台駅、東北学院大学、八木山動物公園や、ブックスなにわ(塩竈市)、野蒜海岸(東松島市)など、宮城県内のさまざまな場所が登場する。

 舞台挨拶には中村義洋監督、主人公・椎名役の濱田岳さん、琴美役の関めぐみさん、ドルジ役の田村圭生さんが参加。中村監督は「東京でもこれだけ大きいスクリーンでは観られないと思うのでお得だと思う」と話し、満席の観客を見た濱田さんは「大きな劇場でビックリしています。しかも、これだけいっぱいの人に来てもらえて嬉しい」と感想を話していた。

 原作の伊坂さんは「仙台にやってきた主人公が数日間で味わう奇妙な体験を一緒に楽しんでもらえればいいなと思う。観た後には、何とも言えない不思議な爽快感を味わえるかも」とメッセージを寄せた。「映画の中では『牛タン』という言葉が、まるで洗脳するかのごとく繰り返されるので、ぜひ食べて帰ってください」とユニークなコメントも。

 「内容を把握しないまま仙台に来て、よくわからないまま撮影でも振り回されてしまった。主人公も同じように事件に振り回されるストーリーだったので、偶然うまくいった」という濱田さん。撮影中は一番のムードメーカーだったようで、「撮影の合間に中村監督と岳くんがじゃれあう姿が楽しかった」(田村さん)と、にぎやかな撮影現場を思わせるエピソードも明かされた。そうした濱田さんを共演の大塚寧々さんが「一家に一人、濱田岳」と評していたという話が挙がると、満員の会場は笑いに包まれた。

 県外では6月下旬から予定されている恵比寿ガーデンシネマ(東京都渋谷区)でのロードショー以降、全国で拡大公開予定。

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