
仙台市交通局が7月1日、土曜・日曜・祝日限定で市バス全区間が一日乗り放題となるデジタル乗車券「休日のんびりバス旅きっぷ」の販売を始め、5日から利用が始まった。
利用客数の減少などによる赤字経営が続いている仙台市交通局。自家用車を利用しがちな週末の外出の交通手段に市バスを選択肢に入れてもらおうと、実証実験として来年3月までの期間限定で行う。販売状況や利用状況を踏まえて、来年度以降の本格導入を検討するという。
対象路線は市バス全区間で、観光シティーループバス「るーぷる仙台」と楽天シャトルバスは除く。料金は、大人=1,000円、小児=500円。「仙台MaaS(マース)」で販売し、支払いはクレジットカード決済のみ。利用日の9日前から販売する。利用の際は乗車時に整理券を取り、降車時に整理券を運賃箱に投入し、乗務員にスマートフォンの改札画面を提示する。一日乗車券の利用当日は公共施設の入場料などが割引になる特典も用意する。
仙台市交通局経営企画課の担当職員は「普段あまり公共交通機関を利用されない方にも利用してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。
利用対象日は土曜・日曜・祝日および12月29日~1月3日。来年3月29日まで。