杜の都の初夏彩る「仙台・青葉まつり」 政宗公生誕450年、晴れやかに祝う

昨年の時代絵巻巡行(撮影=本郷彦左エ門さん)

昨年の時代絵巻巡行(撮影=本郷彦左エ門さん)

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 仙台の中心市街地で5月20日・21日、仙台の初夏を彩る伝統の祭り「仙台・青葉まつり」が開かれる。

仙台・青葉まつりのすずめ踊り

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 江戸時代の仙台東照宮の祭礼「仙臺(せんだい)祭」をルーツとし、明治に伊達政宗公を祭る青葉神社の祭礼として始まった「青葉まつり」に由来する同祭。1970年代に交通事情などから一度途絶えたが、政宗公没後350年の1985(昭和60)年に「市民がつくる市民の祭り」として復活。現在では松焚(まつたき)祭、仙台七夕と合わせて仙台三大祭りの一つとして定着している。

 33回目となる今年は政宗公の生誕450年の節目であることから、「伊達政宗公生誕450年祭」に位置付ける。同祭協賛会事務局の遠藤瑞知さんは「政宗公のことをより一層知っていただけるような取り組みをして、その偉功を感じつつ、参加者、観客を巻き込んで楽しい祭りにしていく」と話す。

 20日の「宵まつり」では、定禅寺通・一番町通・中央通・勾当台公園・市民広場・仙台駅前などを会場に、過去最高となる147祭連(まづら)・約4500人がすずめ踊りを披露。19時からは「仙台木遣(や)り」が先導して、早期の震災復興を願いちょうちんをともした3基の復興祈願山鉾(やまぼこ)が定禅寺通を巡行する。

 21日の「本まつり」の見どころは、東二番丁通り~定禅寺通で行われる「時代絵巻巡行」。豪華絢爛(けんらん)な11基の山鉾を先陣に、伊達家18代当主・伊達泰宗さん、宇和島伊達家第13代当主・伊達宗信さん、伊達戦国家臣団、支倉遣欧使節団、岩出山武者隊、白石甲冑(かっちゅう)武者などによる時代行列、青葉神社の神輿(みこし)渡御、70団体・約2100人によるすずめ踊りの大流しなどで壮大な時代絵巻を展開する。

 勾当台公園や市民広場を会場に参加型イベントも用意。勾当台公園に江戸時代の街並みを再現した「伊達縁」には、伝統工芸職人による匠(たくみ)の技を見て体験できる「青葉職人屋台」や、お笑いや落語が楽しめる「青葉寄席」、射的、紙芝居、お化け屋敷、戦国時代の殺陣演武、茶屋、記念写真屋、居酒屋などが並ぶ。勾当台公園市民広場の「杜の市」では、旧仙台藩の市町村のご当地グルメを一堂に集め販売する。

 開催時間は、20日=10時~21時、17日=10時~18時。

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