仙台市内各地の神社で14日、小正月の伝統行事「どんと祭」が行われた。
同祭は、家庭から持ち込まれる正月飾りや古いお札などを神社の境内で焼き、1年間の無病息災・家内安全を祈るというもの。正月飾りなどを燃やす炎は「御神火」と呼ばれ、あたると心身の汚れがはらわれると伝えられている。
例年、東北地方で最大規模の人出を記録する大崎八幡宮(仙台市青葉区八幡4)には、16時頃から大勢の参拝客が詰め寄せ、参道に長蛇の列ができた。石段での事故を防ぐため、会場では一時的に入場を制限。同宮ではまた、恒例の「裸参り」も行われ、白いさらし姿に身を包んだ男女が参道の混雑をかいくぐって御神火を目指した。
各地の人出は大崎八幡宮=約8万3,000人、仙台東照宮(青葉区)=約5万人、愛宕神社(太白区)=約1万人、賀茂神社(泉区)=約2万人など。警備にあたった仙台北警察署によると「例年通りの人出。天候に恵まれたこともあり、大きな事故や騒動はなかった」とのこと。