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せんだいメディアテークで「物語りのかたち」展 現在の「民話」を3作家が表現

骨が語り出すという民話「うたうしゃれこうべ」をヒントに骨伝導技術を用いた作品「ソテロの骨折」

骨が語り出すという民話「うたうしゃれこうべ」をヒントに骨伝導技術を用いた作品「ソテロの骨折」

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町、TEL 022-713-3171)6階ギャラリー4200で10月31日、展覧会「物語りのかたち-現在に映し出す、あったること」が始まった。

いがらしみきおさんの作品「こうずんさん」

 1970年代から東北の民話の採訪活動を続ける市民活動団体「みやぎ民話の会」と協働して東日本大震災後、「民話 声の図書室」プロジェクトを立ち上げた同施設。伝承の民話の語りを映像で記録し、市民の共有財産として公開する活動を行ってきた。

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 2013年度から取り組んでいる事業テーマ「対話の可能性」の2015年度自主企画となる同展。これまでの民話の記録を基に、美術や漫画を手掛ける作家3人が「現在の私たちにとって『民話』とはどのようなものか」「民話を育んできた『物語る』という行為が、私たちに何をもたらすのか」について、独自の観点から民話を解釈し、それぞれの手法で表現した作品を展示する。

 展示作品は、「ぼのぼの」や「I(アイ)」などの作品で知られる宮城県在住の漫画家・いがらしみきおさんによる「こうずんさん」、写真や映像などを使いながらメディアによって形作られる社会について批評的な表現を行う美術作家・田村友一郎さんによる「ソテロの骨折」、子どもたちとの共同制作を通じて社会の制度や慣習をシニカルに提示する美術作家・山本高之さんによる「窯神のいわれ」「未来の東北博覧会」。みやぎ民話の会は「東北伝承の民話語り」として、映像記録の中から4つの民話を紹介する。

 「東北の民話は、厳しい環境の中で生きる人が、自然への畏敬の念や人生の悲哀、あるいはおかしみを、豊かな発想によって物語化し語り継いできたもの。同展では、この暮らしのなかで育まれたユニークな想像力と、物語られることで実感される過去との連続性を3人の作家が表現している」と同展担当者。「過去の出来事『あったること』を他者に伝え、想起の連鎖を生んでいくものとしての民話とアートの展開に期待いただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~20時。入場料は300円(高校生以下は無料)。期間中の11月26日、12月29日~2016年1月3日は休館。1月10日まで。

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